Overspent 2018 10 14

「世界各国は、内需拡大を推進しなければならない」
 今まで、世界各国は、アメリカに輸出して稼いできましたが、
今後は、内需拡大を図る必要があります。
 私は、2008年2月3日に、
「THE OVERSPENT AMERICAN」(浪費するアメリカ人)という本を取り上げて、
世界経済がアメリカ人の「浪費癖」に依存するのは、
不健全であると警鐘を鳴らしました。
 そのうえ、アメリカには、
「借金は善である」という「借金文化」があります。
 このように世界経済が、
アメリカ人の「浪費癖」と「借金文化」に依存しているのは、
どう見ても、「持続可能」とは言えません。
 だからこそ、世界経済は、
「バブル」と「バブル崩壊」を繰り返すのです。
 世界には、バブル経済を分析する本が多数ありますが、
そんなに難しく考える必要はなかったのです。
 世界経済におけるバブルの発生と崩壊は、
実にシンプルだったのです。
 要するに、アメリカ人の「浪費癖」と「借金癖」が続く限り、
バブルは続くという「実にシンプルな構造」です。
 世界各国は、アメリカ市場に依存するのではなく、
内需拡大を推進しなければならない。
 アメリカに「貿易戦争だ」と文句を言う暇があるならば、
自国市場の内需拡大を図るのが先です。
自分のことを棚に上げて他人を批判するのは、フェアではありません。
 世界の生産能力の過剰をアメリカ人の浪費癖が引き受ける構造は、
どう見ても不健全です。

THE OVERSPENT AMERICAN 2008 2 3

「浪費するアメリカ人 なぜ要らないものまで欲しがるか」
著者 ジュリエット B.ショア  岩波書店
THE OVERSPENT AMERICAN
Why We Want What We Don't Need
by Juliet B. Schor

 どうしてアメリカ人は、そんなに消費(浪費)するのか。
しかも、借金をしてまで消費するのか、その理由がわからなかったのです。
 確かに、買い物は、ストレス解消になります。
しかし、それが借金をしてまで買い物をする理由になるか、疑問を感じていたのです。
 この本を読めば、そういう疑問が解決するでしょう。
たとえば、このようなことが書いてあります。
「中流階級のアメリカ人は、まるで明日はないかのように消費している。
にもかかわらず、消費が増えるほど、ますます満たされない思いが強まる。
 現代社会では、商品は、ある種のコミュニケーションの手段であり、
人びとは何を持ち、何を身につけているかで、
自己のアイデンティティと社会的ステータスを表現しようとする」






















































































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